今日は土曜日の夕方、夏真っ盛りの暑い一日だったが、書斎から雷の音が聞こえるので、もうじき雨が降るかもしれない。すると暑さも少し和らぎ、一日を振り返るにふさわしい。土曜日は一日というより一週間を振り返るのだが、今週は温泉に行ってきた。家内が行ったがことがないというので草津の温泉と、定宿のような長瀞の温泉に行ってきた。この時期なので長瀞は舟下りと定番になってきた札所巡りであった。草津は所沢の自宅から車で少し時間はかかるが、行く価値はあった。自分は何回か行っているので珍しくはないが、久しぶりだったので懐かしさがあった。かつて学生たちと夏合宿で行ったときは、西の河原の大露天風呂に浸かったことがあって、行きたかったがあいにくと時間がなく中止した。有名な湯畑を見学して隣接している湯もみ館に入って、くさつとひらがなで書いた板で湯もみをするショーを見学した。ずいぶん前だが、その時の踊り子さんたちの姿も踊りも変わっていなかった。というより、かなり年配の踊り子さんなので、何か昔の人がそのまま生きているような気がした。ただ全く違う印象があった。それはショーが始まる前に30分ほど音楽が流れてきて、それが繰り返し繰り返し耳に入ってきたのだ。まるで観客を洗脳するかのように、いつの間にか自然に自分も口ずさんでいた。実は素晴らしい曲だったのだ。〽草津良いとこ、から始まる歌詞も曲も変わらないのだが、これが現代風にアレンジされて、思わず心がワクワクし、学生たちと一緒になって楽しんだ夏合宿に戻ったような気持ちがして、草津節の世界に入っていた。歌詞は館の中に張り紙があって書いてあるので、曲に合わせて歌えばよい。多分誰も小さな声で口ずさんでいたのではないだろうか。今でもその感動は脳にしっかりと入り込んで、昨日帰宅して、さっそくネットで調べたほどである。2泊3日の温泉の旅のそれぞれが想い出深いが、舟下りも、札所巡りも、軽井沢も、白糸の滝も、このアレンジされた草津節にかなうことはない。そしてふと思う、なぜだろうか。草津の温泉は江戸の時代より長く親しまれ、誰が作ったか知らないが、人々の口に草津節が伝えられて今日まで生きている。しかしその生き方は昔と同じではない。三味線と太鼓で奏でる草津節が、西洋楽器に彩られ、きれいな女性コーラスが曲に乗って、我々を包み込んだ。そして観客を魅了した。民謡でさえも、時代とともに変化するのだろうか。新聞に、青春をあおはると読み最強をさいつよと読む知って損なし(佐々木敦史)の句があった。短歌の選者は、この読み方は若い人の読み方だと評していたが、なるほど言葉も時代に合った読み方があるとすれば、自分のような年齢でも、若い人たちのみずみずしい感覚に学びたいと思う。新しい現代風の草津節を聞いて、教育もまた同じではないかと思った。文脈は離れるが、安西弥生先生がサイトを立ち上げられて、そこに自分のインタビューが掲載されたと連絡をいただいたので、そのURLを書いておく。初めての試みだが、今日のブログに少し関連する。https://anzai-global.com/open-learning/

赤堀先生の大切なブログでご紹介をいただき、ありがとうございました!
3分という短いインタビューなので、何度も聞き返し、深く心に届いてきます。「完全に負けた。」と感じたというのを率直に言えるのもすごいな、と思うのですが、AI時代に突入し、益々、「学び直し」が必要になると思います。一人でも多くの人に先生のお話しが届くように、と願っています。
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