自己開示

今は、木曜日の夕方なので、ブログを書くには変則的だが、お許しいただきたい。明日は金曜日で、明後日は土曜日だが、世の中は、思い通りにはいかない、また、いかない方が自然である。両日とも、ブログを書く時間が塞がっているし、日曜日も終日仕事で、出かける、良いことだ。仕事は、日常の世界であり、それが大切なことは言うまでもないが、人は時々非日常に出かけて、心や脳が別の部位を刺激されて、また日常に戻る。今日は時間があったので、午前中、皮膚科に行った、理由は、腕にイボができたので、取ってもらうためで、朝、駅前のクリニックに出かけて、ついでの用事も済ませてきたので、効率が良かった。家内に、あの医院は人気で、混むから、朝早く行ったほうが良い、という忠告にしたがったが、正解だった。いとも簡単に取り除き、お風呂上りに、膏薬を塗って絆創膏を張るだけで、1週間で終わりと言うから、まあ、かすり傷のようなものだが、それでも、イボができるのは、どこか違和感があったので、平常ではない気持ちだったのだろう。文脈が外れるが、最近のNHKニュースで、不登校児童生徒数が増えているという。また、信じられないような、恐ろしい殺人事件などが、頻発しているし、芸能人の摩訶不思議な事件が、起きている。それは、自分たちのような凡人とは違うとはいえ、非日常の怖さを感じる。不登校の子供たちに、何が起きたのだろうか、学校という宝石のような、桃源郷のような、と自分には思えるのだが、そこに出かけるのは非日常で、自宅で生活するほうが日常で、心が落ち着くのだろうか。殺人事件や芸能人の異常な世界には、何も言えないし、関わりたくないが、凡人の日常生活が、彼らにとっては、居心地の悪い世界で、そこから飛び出したいのかもしれない。どうしたらいいのだろうか、と言っても、この大問題にブログで書けるはずもないが、不登校のニュースを聞いて、ふと昔の研究を思い出した。詳細は書けないが、20年位前だったと思うが、当時はまだパソコン通信の時代だったが、パソコンで電子メールでやりとりすることで、不登校が改善しないかという、当時としては、誰もが首を傾げるような方法だったが、見事に成功した。不登校だった10名の子供たちは、1年後には、すべて登校できるようになった。この研究は、自分が手掛け、その後、大学院生に引き継いだが、そこでも同じような成功例を導いた。メールの中身を分析して得られた結果は、どれだけ、自分の姿を書いているか、それを自己開示と呼ぶが、その量によって、改善が決まるという知見だった。このことは、今でもしっかりと、自分の中に根付いていて、その通りだと、信じている。どれだけ、自分の本当の姿を、書けるのか、外化できるのか、他人に語って聞かせることができるのか、である。不登校の子供達も、殺人を犯した青年も、異常な事件を起こした芸能人も、自分の気持ちを赤裸々に打ち明けることができたら、誰かが聞いてあげたら、救いの道もあったのではないだろうか。新聞に、相槌を打ちつつ病状をきく医師の津軽訛りにこころの和む(安田渓子)の句があった。投稿者は青森市と記されている。医者とは、こういう存在なのか、否、教師も、企業の上司も、すべての人は、この医者のようでありたい。対峙する相手が、本当の自分を語れるような存在でありたい。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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