目標と多様性

昨日は、ある大企業のセミナーがあって、参加した、というより視聴した。オンラインセミナーであれば、気軽に参加できるのが、有難い。しかも、知り合いから、メールで開催を知らせてくれるので、自宅に居ながらにして、勉強できる。ただ、昨日のセミナーは企業経営の内容なので、自分とは遠いと思って、知り合いからの連絡なので、自分の仕事をしながら、並行的に視聴しようと思っていた。聞いてみると、面白い。教育と企業経営は、基本は同じじゃないか、と思ったことが最大の収穫だった。キーワードを挙げてみると、SDGs、well-being、失敗、多様性、無意識の偏見(Unconscious bias)などである。SDGsは、学校でも取り上げらるテーマで、子供もよく知っているが、企業が真面目に、正面から取り組んでいるとは意外だった、ということ自身が、自分の不勉強で、文字通り、無意識の偏見だろう。企業は、利益を優先すること、という偏見を、自分が無意識的に持っているのか、と思った。このブログでも書いたが、ある企業の経営会議に参加して、同じ言葉に出会ったので、特に印象が強かった。学校では、このbiasが、いじめを生み出す原因になっていないか、と思っていて、多様性を認める教育に、注目しているからである。地球温暖化は、10月に入ってさえも、夏の暑さが続いていることを思えば、誰もが納得しているが、車の排気ガスを規制する、電気エネルギーに変える、となれば、企業がSDGsに取り組む必然性がある。貧困地域でも、アフガニスタンでも、男女に関わらず、誰でも教育を受けるチャンスを提供するとなれば、オンライン教育やMoocなどの遠隔教育が、役立つだろう、それは、企業の援助なしではできない。このように、企業もまた、希望の持てる社会を目指す目標を持ち、人々がwell-beingであることを目指し、とすれば、教育の目標と変わらない。しかし、現実のプロセスは、失敗しながら進んでいくのだが、アメリカの大企業の創設者の言葉、失敗こそ素晴らしい、そして楽しい、とは、教育にそのまま通用する。昨日は、専門外のセミナー、つまり多様性の素晴らしさを、学んだ。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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