秋の気配

今日も、朝から夕方までオンラインで1日が終わった。明日は、もっとオンライン漬けで、朝8時から夕方までオンライン審査である。明日の朝はブログを書く時間がないので、今、夕食前の時間に書いている。今日も忙しかった、というより、脳が疲れた。先のブログでも書いたが、オンラインには遊びがなく、準備運動も整理体操もなく、いきなり全力疾走のような仕事の仕方なので、頭の芯が疲れるのだ。もちろん、参加するだけなら疲れはしないが、会議を仕切るとなると、神経を使うので、アドレナリンかドーパミンか知らないが、訳のわからない脳内物質が分泌されているようで、ただ疲れる。そのような時には、体を動かすに限るのは、誰でも知っている処方箋である。自分は、少しの時間だがジョギングをするが、帰宅すると、汗びっしょりになって、身も心も軽くなる。そして途中でいろいろな変化に気づく。今日は、初めてツクツクボウシの声を聴いた。ようやく小さな秋を連れてきたようで、優しい気持ちになる。昨夜は、コオロギの声を聴いた。少しずつ季節が移っているのだ。いきなり夏から冬へ、いきなり雨季から乾季へ、という季節は、日本人には馴染まない。少しずつというアナログ文化であり、着物の柄も、日本画も、墨で書く文字も、琴の音色も、すべて墨絵のように、淡くぼけている。いきなりyesかnoかと言われても、いきなり都市封鎖(ロックダウン)と言われても、デジタル文化ではないのだから、生ぬるいと言われても、自粛とか要請とか、忖度の物差しで事を運ぶのである。少しずつだから、日本人は、先のブログで書いたように、自然と調和しながら生きてきたが、ここ数年の異常な暑さでは、調和ではなく、毅然と対応するしかない。しかし、ようやく涼しさが空気に交じってきて、人の心も穏やかになってくる。少しづつ、秋の気配がしてきた。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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