昨日、8月8日土曜日は、午後はずっと高校生の研究発表や会議などで、充実していた。ベネッセコーポレーショの企画で、自分はその審査を頼まれたからであるが、参加して良かったと、毎年思う。今年は、オンラインだったが、十分に彼らの意図が伝わった。何よりも、若竹のようにまっすぐに未来に向かって進む、疲れを知らない子供のようで、年配者にとっては、輝くような存在であり、文字通り元気をもらう。夜は、将来についての雑談のようなオンライン会だったが、それも面白い。大学生だったが、今は妖怪ブームだそうで、鬼について探求をしていると、話した。若い時は、何でも楽しい。昔の新聞記事を思い出した。老々介護で疲れ切った読者の投書だった。認知症になった母親の介護で、経済的にも身体的にも精神的にもぼろぼろになって、ふと母親を殺したい、と思った。そんなことを思う自分の心には、鬼が住んでいるのかと思い、悲しくて悲しくて、泣きながら母親に詫びた、という。大学生も、大人になり、世の荒波にもまれ、老いていき、やがて自分の心の中の鬼と闘う日が来るかもしれない。このブログでも紹介した一句に、目が潤む。「母の日のゆるしてほしきことばかり」(根本理子)

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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