声掛け

長い休校措置で、子供たちの学びが心配になる。子を持つ親であれば、孫を持つ祖父母であれば、誰も同じ気持ちだろう。街を親子連れが歩いている。Vの字になって、幼子が両手を両親にあずけて、時々顔を見上げて話している。幸せという文字を、その姿いっぱいに映し出している。そのような光景がはばかられるのは、子供たちから幸せをもぎ取っているようなものだが、しばらくは我慢するしかないのだろう。いろいろな会合で聞くと、小学校の担任の先生から声掛けの電話があると、子供たちが元気になり、出された課題をやり始めると言う。だらだら過ごす張りのない顔から、明るい顔になると聞いた。子供は、先生の声を聞いて学校の生活を思い出すのではないのか。それは、幼子が街を親子連れで歩く、あの満ち足りた心を呼び戻すような嬉しさではないだろうか。この親の元に生まれてよかった、この先生が担任で良かった、この学校で良かった、この町に育って良かった、というwell-beingな心が呼び戻るからではないか。1日も早く、子供たちを心身ともに健康な状態に戻さなけければならない。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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