今日は金曜日の夕方であるが、自宅ではなくホテルである。この前のブログもそんな書き出しであったが、今日は札幌のホテルにいる。学会の年会に参加するためだが、今日はヒヤヒヤすることばかりであった。こんなことをブログに書くと自分の恥を晒すようで迷ったが、正直に書く方がよろしい。危うく飛行機に乗り遅れそうになった。もちろん多少余裕を持って自宅を出たのだが、ありえないことに時計の針が5分遅れていた。これには理由がある。2つの時計を使い分けている。両方ともソーラーなので電源は心配ないが、海外に行くと電波時計だと困るので、手動で時刻を変える時計も持っている。今日はそれを持ってきたのだが、時計の調節をなぜか5分間違えてしまった。なるほど人間のすることはこういうミスが起きるのかと思ったが、電車の中でハラハラした。羽田への到着時刻がギリギリなのである。ゲートに着いたら、札幌行きは15分遅れますとアナウンスがあった。これは奇跡なのかと思った。もう1つ恐ろしいミスがあった。今朝急いだせいか、なぜかパソコンのマウスを忘れてしまった。バゲージに、いつものカバンから必要な物を取り出して入れるのだが、昨今では自分はむしろリュックを使っている。だからリュックとカバンとバゲージがごちゃまぜになったせいかもしれない。しかしそれだけではない。通常2台のパソコンを使い分けているが、最近1台のパソコンがおかしくなった。キーボードのキーが1つ取れてしまった。そして時折何か言うことを聞かないような不思議な現象が出てきている。出張にはもう1つのパソコンを持っていこうとして、そのように準備していた。ところがこちらの方は重いのだ。やっぱり止めて、調子悪くてもいつもの軽い方を持っていこうとして、マウスを忘れたらしい。明日は懇親会があってブログが書けないので、今日の夕方に書くと決めていた。パソコンを開いてびっくりした。ポインターが画面に出てこないのだ。マウスパッドで動かしてみようと試みても、全く反応がなかった。これほど調子が悪いとは思ってもみなかった。自分は今度の学会を軽く考えていたのか、だから罰が当たったのかと、自分が情けなくなった。マウスポインターが操作できなければ、手も足も出ないのだ。もちろんブログも書けないし、明日の学会で話をすることもできない。どうしたらいいのだ、我が身を責めた。ふと思った。マウスを買えばいいではないか、そんな単純なことでも、落ち込んでいる時にはすぐに思い浮かばない。すぐにホテルを飛び出したら、すぐ近くにヨドバシカメラがあった。有線の安いマウスを買って、USBの口に差し込んだら、平然と何事もなかったように画面上をポインターが動いた。そんなことでも何か感動した。最後になって助けてくれたのかと思った。1つ間違えばとんでもない事態になり、皆さんにご迷惑をかけることになる。本当に情けない自分だが、どこかで大事に至らないように、神なのか先祖なのか家族なのか学会のみなさんのおかげなのか、と思った。文脈は離れるが、県内版新聞の歌壇欄に「県内の大雨の報入るなか静かな雨に白百合映ゆる」(阿部泰夫)の句があった。作者の気持ちはよくわかる。線状降水帯やら台風やらで打ちひしがれている人たちをテレビ画面で見ながら、自分たちは静かな雨の音を聞き、この雨で野菜や花が生き返るだろうなどと思っている。なんとも申し訳ない気持ちなのだが、これが凡人の感じ方なのかもしれない。明日は学会に参加する。しかしその内容は、世間で厳しい仕事をしている人から見れば、世間離れした議論をして楽しんでいるのかとしか見えないかもしれない。自分の出来事も、この短歌と同じような状況だろう。そう思うと何やら恥ずかしい気もするが、お許しいただきたい。
