新幹線の中で

以下の文章は新幹線の中で昼間に書き、ホテルで夜にアップロードしたことを、お断りしておく。今は金曜日の午後、新幹線の中である。学会が明日から始まるが、朝から夜の懇親会まで1日中参加するので、当然ながらブログを書く時間はなく、最も効率的な時間は今である。今日は何があったのか、今週は何があったのか、振り返ってみてもあまり釈然としない。今日の午前中は床屋に行った、さっぱりと散髪をして一応見栄えだけでも身ぎれいにして、発表をしたいと潜在的な意識が働いたからかもしれない。出かける時は小雨か曇天だったが、新幹線の窓から晴れ間が見えて薄日がさしている。今日は夕方に金沢について、1人で気楽な夕食を食べる楽しみがある。有難いことに、suicaのカードで新幹線の指定席も予約できるので、都内に出かけることと変わらない、切符が要らないのである。そして気になってスマホのニュースを見ると、自民党総裁に石破氏が当選したと、盛んに報道している。あまり興味はないが、それも良かろう。今夜のNHKニュースは、盛り上がるだろう。周囲を見渡すと、自分と同じようにパソコンで仕事をしているサラリーマン、居眠りをしている大人や子供たち、読書をする人、スマホを見る人など、当然ながら様々である。どこか気だるさの漂う一時で、これを平穏と言うなら、その通りだろう。自分もその平穏な時を共有する一員なのか。今、車内で軽井沢とアナウンスしている、仕事で忙しい人なのか、気楽な旅なのか、分からないが、人々は動いていく。新幹線の中は、ほぼ満席で、この空間にいると、世間の出来事は、どこか別世界に思える。昨日は審査系の仕事で、1日中気を遣った。一昨日は、などと考えると、あまり安らかな時間はなったような気がする。新幹線の座席は、自分だけの誰にも邪魔されない自由が保障された空間である。ブログを書いたら、本を読もう。新聞に、触読の図書館の窓つくつくし(若山行生)の句があった。触読とは、点字本を読むことで、つくつくしとは、つくつくほうしの蝉のことらしい。秋の図書館は、誰にも邪魔されない自由気儘な読書ができる空間だと思えば、新幹線の座席に似てなくもない。束の間の幸せな時間を楽しむとしよう。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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