今は土曜日の午前、飛行機の中である。ブログにアップするのは、明日9月1日日曜の朝になるだろうが、メルボルンの海外調査を終えた帰国途上で、27日火曜に出発し今日は31日土曜である。ともかく、この海外調査は、第1に、天候に恵まれた。というより、奇跡的に台風の合間をくぐって活動した印象がある。27日も台風でどうなるか予測がつかなかったが、まだ太平洋上にいて、のろのろと九州に向かっていた。31日の今日は、数日前までは、ちょうど関東が暴風雨の真っただ中と思っていたが、台風はまるで駄々っ子のように、ゆっくりと進んでいるようで、夕方の成田空港はどうなっているのかわからないが、今は何事もなく、平穏な時間が過ぎている。機内で遅い朝食を済ませ、この時間にブログを書く予定で、今パソコンの画面に向かっている。すべてが、コロナ以前の海外出張に戻ったようで、昔の自分を思い出す。先ほどまで、映画を見ていて、ゴジラの映画、藤沢周平の一途な武士を描いた映画、猿の惑星の映画など、あまりのなつかしさに、つまみ食いのように、途中まで見て中断したのは、名作の感触に触れたかったからである。その内に、機内食が出てくるので、映画と食事とブログ書き、そして専門書と小説を読み、時間があれば、パソコンで資料作りと、欲張りの極みのような予定を立てて、今機内にいる。朝食だが、ビールを飲むのだから、日常ではなく非日常で、この道はいつか来た道と懐かしみ、あの頃は、自分も若かったのか、海外に行くのも何の不安もなかったとか、学生と国際会議などに、よく行ったものだ、と感慨にふけった。海外には、どこか独特の匂いがある、お店に入るのも、大学や学校訪問するにも、タクシーや電車に乗るのも、すべてに異文化の匂いがして、日常と違った刺激を感じる。それは、心地よい場合もあれば、危険な場合もある。その表と裏。プラスとマイナス、光と影を微妙に受け入れて、無事に乗り越え、成果を出すには、同行した仲間の助けが必要になる。そして、その助け合いに、この上ない喜びと感謝があった。今回の調査は、特にその素晴らしさを感じて、もはや昔のような一人だけの海外出張はできず、それだけ、自分も年を取って弱気になっているのだろう。それでも、これは仕事であり研究であり、下手な英語でハラハラしながら研究交流をした。新聞に、夏祭り踊り手足らぬに引き出され見よう見真似でマツケンサンバ(小室佳久)の句があった。今回の海外調査は、自分はこの句の通りだろう。見よう見真似だが、一応調査の様になっている、と言われたい。自分を含めた4名が、まるで同志と呼びたいような意識になっているのは、自分自身に、こんな自分でも、と言う思いがあるからだろう。それだけ、自分は助けられたのである。それが嬉しい。
