夏風邪

今は火曜日の夕方、書斎の窓から見る空はグレー一色で、曇り空である。先ほどまでポツリポツリと小雨も降ったが、蒸し暑い一日であった。午前中は市内の学校を訪問したのだが、鼻水が出て困った。もちろんこれには理由がある。夏風邪をひいてしまったのだ。夜も25度以上という暑さなので、寝室のエアコンをつけっぱなしで寝たのだが、真夜中になると寒さで目が覚めて、スイッチをオフにして寝るのだが、なかなか寝つかれない、その内に、やはり暑くなって冷房のスイッチを入れて寝て、また寒くなってという繰り返しで寝付かれなかった。今朝起きたら典型的な夏風邪をひいて、ティッシュが手許から離せなくなった。学校の校長室で話をしている時も、鼻がもぞもぞして仕方がなかった。学校から帰宅して、どうしても午前中にしなければならない仕事を終えたら、疲れがどっと出た。実は土曜日から毎日、早朝にジョギングをしているからだ。寝不足の上にジョギングをしてシャワーを浴びるところまでは良かったが、その後がいけない。家内が出かけていたので、薬箱を取り出し風邪薬を飲んだ。少しばかりの睡眠剤が入ってるせいか眠くなった。いくら自然に逆らうと言っても、無理をすると体に異変が起きる。昼食後は家内に少し横になるとよいと言われて、うたた寝をした。風邪を引いたのは何年振りだろう、ティッシュを片手にくしゃみを連発していたのは、たぶんコロナが流行る前だったような気がする。健康だと自分を過信するが、限度がくれば体が警告を発してくしゃみが出たのだ。午後外に出る用事を済ませたら、風邪薬のせいか少し元気が出てきた。また書斎で仕事をしたが、ふと思う。自分ももう少しあるがままに生きて、ごろんと横になって体を休める方が良いと思うが、数分もすればそれも飽きてしまう。文脈は離れるが、新聞に、滴りといふ岩石の息づかい(望月清彦)の句があった。滴り(したたり)を岩石の息づかいとはよく言ったもので、小さな穴から息をしているとすれば岩石は生きている。日本列島に大雨を降らしたり灼熱の太陽を浴びせたり、それは地球が生きている証拠である。大地震が起きればそれはマグマが風邪を引いたようなものかもしれない。生きている地球の上に、生きている人間がいて、こまごましたことで喜んだり悲しんだり病気になったり回復したり、地球から見れば蟻の動きのようなものだろう。小さい蟻でも生きて行く上には、知恵を出さなければならない。風邪薬を飲むのも、ごろんと横になるのも、そして夜寝る時は長袖のシャツを着て手が布団から出ても寒くならないようにしようと、対策を立てるのも、人の知恵である。異常気象や大地震は自然法則にしたがって、偶然ではなく必然として生じたものであろう。人間社会の場合はどうだろうか、人間社会の法則は多分ない。それは人が知恵を持っていて、自然に対して対抗するので、予測ができないからだろう。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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