今日は早や4月2日、新年度になって2日目である。昨日は赤坂の事務所で定例会議があり、新規事業で来客との打ち合わせがあったので、都心に出かけた。スタッフとお昼を食べに行ったら、紺のスーツを着たフレッシュマンで店内はいっぱいだった。そうか今日は新入社員は全員対面での出社なのだ。事務所に帰ると、自分宛に届いた郵便物が置いてあった。送り主にNHKの3文字が目に映った。送り状があって1年間ありがとうございましたと、A4用紙2枚にわたって詳細に礼状が書いてあった。すっかり忘れていた。NHK高校講座情報Ⅰの番組が、この1年間20回にわたり放映して3月末で終了したのだ。今度3年間は継続と聞いているが、自分は一応この番組の総括監修の役を仰せつかっていた。確かにこの番組の始まる前には、プロデューサーやディレクターと綿密な打ち合わせをして企画をしたのだが、いざ放映されると、自分から離れてお任せしていたのだ。確かにNHKスタッフは、この1年間が勝負であった。20回分を視聴するだけでもよいので、コメントの1つも書いて送る役割はあったのだが、面目ない、すっかり頭の中からすり抜けていた。担当のプロデューサーから、この1年間の視聴者からのコメントなどを全て記載したどっしりとした書類が送られてきたのである。なんと自分は無責任なのだろうか、1年半ぐらい前は夢中になって面白い番組をと意気込んでいたのが、嘘のようだ。忙しい時と暇な時の自分の気持ちも同じかもしれない。忙しい時は夢中で走っているが、暇な時は何か不平を言ったりする。おかしなもので、どちらにしても自分は文句を言ったり不足に思ったり、まだまだ人間性が成熟していないようだ。昨日の新聞に、する事があまたとなれば辛くなり何もなければなおさら辛し(秋元玉江)の句があった。まるで自分のことを言っているような気がするが、この作者も自分と同じように自嘲しているのかもしれない。なるほど、こんな風にして人はなかなか悟りきれないで、日々を、時に自嘲し時に夢中になり時に自惚れたりする。そしてこれからは努力しようなどと思うが、現実はなかなかそうはいかない。自分の好きな河島英五の酒と泪と男と女の歌詞に、又ひとつ男のずるさが見えてきた、のフレーズがある。作詞作曲は彼なので、彼自身もまた、どうにもならない自分を自嘲したのかもしれない。フレッシュマンよ、今の気持ちを忘れるな。
