今は土曜の夕方、と言っても空は明るく日が暮れるという感覚は全くない。今日は朝から気温が上昇し、昼間は20°Cを超したとニュースで報じているようだが、急に春真っ盛りの天気になった。当然ながら春は誰でも気持ちまで陽気になり、どこかふわふわした心持ちがする。子供たちも春休みだから、外に出ると子供たちの姿を見かける。植物も動物もそして人間も同じで、暖かくなれば外に出て背伸びをしたり体を動かしたりしたくなるようだ。今日の午前中は、書斎の書類の片付けをした。今日と明日で2023年度の仕事納めをして、4月1日から2024年度の仕事始まりとするのが、これまでの自分の年度の区切りの付け方である。だから書類なども捨てるものは捨て、残すものは残すという取捨選択の仕事が発生するが、それは予想以上に時間がかかる。だから少しずつやるしかないのだが、なんとか3月31日の明日中にすべて片付けたい。諸々の用事を済ませ、スポーツジムに行った。いつものようにプールで泳ぎ、水中ウォーキングをした後は、ジャグジーでリラックスするのが、自分のコースである。ゴルフ練習場は3階にあってプールは2階で、1階がマシーンやインストラクターによる運動をする部屋になっている。1階からは外は見えないが、2階や3階は当然ながら外がよく見え、特にジャグジーに浸かりながら、椅子に座りながら、この建物の庭や市街地の光景を見ることができる。それはまるでセレブの生活のようで、自分でも贅沢だなと思う瞬間がある。特に今日のような天気だと、心地よい風に吹かれて初夏のような太陽の光を浴びていると、浮世の憂さを忘れるようだ。とは言っても、人は雑務から完全に離れることはなく、頭の中はいろいろな仕事や些細な用事や、気になることがあると、どうしようかと思ったり、まあいいかと思ったり、雑念と会話をしながら、椅子にもたれて足を投げ出して風景を眺めている。ふと見ると、庭にある2本の桜の木が満開だった。なんともう満開なのかと、子供が思いがけないお小遣いを貰ったような気持ちになった。我が家の近くに小川があって、その川辺の桜を毎年楽しみにしているが、まだ1分咲きか2分咲きなので、驚いたのである。スポーツジムの庭の桜は誠に見事であり、身も心も春爛漫の花のように、この世の中を謳歌したくなる。それはすべてが解放された自由と言っても良いが、日本人の誰もが好む春の季節なのである。文脈は離れるが、新聞に、制服の魔法の解けて卒業す(泉尾武則)の句があった。なるほど制服とは魔法をかけられていることなのか、卒業したら校則も関係なく、自分の好きな時間が増え、少しばかり大人になったような気持ちになるのだろう。中学生なのか高校生なのかわからないが、魔法が解ければパッと咲く桜の花のように、ワクワクするのだろう。今は素晴らしい季節である。老いも若きも子供もすべての日本人が好む最も楽しい季節である。
