フェスティバル

今日は土曜の夕方、先ほどふと居眠りをして起きたところである。これには事情がある。今日は市内のイベントがあって午後参加した。別に隠す必要もないので、所沢市民フェスティバルと呼ばれる土日の祭りで、家内と2人で出かけた。午前中は自分が役員をしている学校の授業公開があって出かけ、大いに勉強になった。帰宅して12時半に自宅から歩いておよそ30分、航空公園に着いた。今日の午前中は雷が鳴るほどの荒れた天気だったが、午後は真っ青な空と心地よい秋風が吹く絶好のフェスティバル日和だった。広大な公園は老若男女でいっぱいで、特に幼児を連れた親子連れは、こんなイベント劇場の絵に描いたような役者になる。我々も定番の焼きそばと生ビールを買って、公園の大きな木陰で日差しを避けながら、久しぶりの野外での昼食をとった。緑の芝生の上で風に吹かれて、山車も出ていたが、お囃子や太鼓の音を聞きながら、童心に戻って、老夫婦2人で楽しんだ。そういえばコロナの前は4月の花見には毎年この公園に来て、お昼を過ごした。我が家に犬を飼っていた頃、犬も連れた2人と1匹の花見をなぜか思い出した。その時は駅構内の店で折詰の寿司とつまみとビールを買って、桜の木の下で花見をしていた。犬にも少しずつつまみを食べさせると、嬉しそうに大げさな尻尾を振って春を楽しんだ。あんなこともあったかと周りを見渡しても、花見と違って犬を連れて来ている家族はいない。昼間の生ビールはなぜか回りが早くそのまま横になって眠くなったが、そうもいかず2人で公園を探索したら、少しばかりの生ビールのほろ酔いも手伝って、映画の寅さんのような放浪者の気分になった。テント張りの店屋やイベントやパフォーマンスなどが一緒になって、今日は土曜日時間を経つのを楽しもうと思って、帰路についた。体がだるくなって駅前のタクシーを拾おうと思ったが、あいにくと拾えず、歩いて帰ったから、およそ3時間を過ごし、少なくとも2時間は歩いただろう。帰宅したら、知らぬ間に一階の居間で昼寝をしていたという次第である。新聞に、角打ちの酔いを醒まさむ堀端の風に吹かるる秋の夕暮れ(渡部芳郎)の句があった。今の自分にぴったりの短歌である。角打ちの意味はよく知らないが、居酒屋で飲んで、川のほとりの風に吹かれながら酔いどれ気分を楽しんでいる風情が、酒に弱い自分にも伝わってくる。人生にはこんな瞬間があってもよい。ほろ酔い気分でさわやかな秋の一時を楽しむのも良いだろう。人にはふわっとして我を忘れる時もある。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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