世の中の楽しみ

今日のブログは書きにくい、しかも、今は火曜日の午前である。今日の夕方が定例のブログ書きの時間だが、事情がある。この事情は、まったく私的な都合なので、なんだ、そんなことをしているのか、と軽蔑されそうな気がしているからだ。ベトナムに来て、純粋な観光旅行をして、今日が最終日で、ホテルでパソコン画面に向かっている。土曜に成田空港を出発して、今日帰国するのだが、別にやましいことは何もないのだが、日本人は、というより、自分が、他人に言いにくいのは、平日だからだろう。所属する団体には、休暇というか、会議を欠席することの了解を得ている、しかも、4月と5月は前日まで忙しく、久しぶりの海外旅行をしたくて、以前から計画していた。老夫婦で参加したJTBツアーで、乾季の真っただ中、夜に少しの雨が降るが、日中は、カンカン照り、日差しがきつく、汗をいっぱいかいて、レストランで飲むビールの味がたまらない。バスで、名所旧跡を辿り、誰でも経験する観光コースだが、コロナ以前に数回来ているが、申し込む時点から、もうすっかり忘れていて、そうだ、ここは、あの遺跡だ、と思い出す始末だが、何回来ても、観光は楽しい。しかも、歩く歩数が半端ではなく、運動量を考えれば、スポーツジムに行ったことと変わらない。ホテルのWiFiに繋げば、仕事が途絶えることはなく、メールの受信者は、海外からとは思わないから、平常と変わらないのだ。有難い、海外での観光という非日常を経験しながら、ホテルに戻れば、日常を過ごしているのは、文明の賜物である。この国では、今は、学校が夏休みだそうで、観光地は、人人であふれ、物売りの声が響き、ビーチでは海水浴を楽しむ人など、コロナ以前と変わらのだ、というより、昭和の日本のような気がする。成田空港、それは羽田空港とは、少し感じ方が違う、海外という少し異文化の匂いがして、非日常の感覚を刺激するようだ。飛行機の中で、パソコンで仕事ができた、その嬉しさは、どう表現したらいいのだろうか。よく遊びよく学びとは、健康という言葉と同義語かもしれない、真夏の太陽の元で、歩き、観光巡りをし、汗いっぱいの体を、レストランでの食事で、冷たいビールが元気を取り戻す、なんと非日常なのか、昼間からアルコールとは、お正月以外は、あり得ない。なるほど、人は、平常通り仕事をし、1日の勤めが終わったら、夕食時に好きなワインでもウイスキーでも飲む、これが、昼間にビールを飲む、まあ、なんと贅沢なと思うので、気が引けて、ブログで白状しにくかったのだが、まあ、いいか。新聞に、汗にじむ野良着を脱ぎていそいそと投票にゆく風薫る道(熊田敏夫)の句があった。この、いそいそと、の文字が、どこかウキウキする気持ちを表している。投票も、そういえば、非日常である。今頃の季節の風は、薫風で、肌に優しい、その風を感じながら、投票所に行く様は、観光旅行に出かけることと、心情的には変わらないのかもしれない。人は、こうして、世の中の楽しさを見つけて、過ごすのか、ささやかな庶民の知恵である。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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