今は、火曜日の夕方、静かな夕暮れ時で、暑くもなく、涼やかな気温である。昨日、月曜日だったので、掛かり付けのクリニックに行って、コロナ感染を報告し、薬をもらってきた。保健所に連絡が行くそうで、感染者として登録される。老夫婦のコロナ感染であるが、1人が感染すれば、当然に2人感染するだろう、が、自分だけは例外だ、というのは思い上がりで、見事に感染してしまった。10日間の外出禁止だそうだが、仕方がない、腹をくくるしかない、と思って、クリニックで体温を測ったら、平熱だった、今日も平熱で、あの初めての高温38度はどこに行ったのか、有難い。平熱ならば、何も問題はない、頭痛もしない、身体もだるくない、よし、それならば、今週は、やるべきことをすべてやってみようと、心に決めた。自分の悪い癖は、ルールを守らず、自分で都合の良いことだけをする、つまり我儘なことだが、今回は家内と一緒なので、自分勝手なことはできない。外出できないなら、庭の草取りでもやる、とか、短い距離ならジョギングもいいだろう、と言ったら、家内に叱られた。運動すると、コロナ感染の症状がひどくなって、重症化する、じっと我慢だと言うので、分かった、今週中にやらねばならない、というか、仕上げておきたい原稿、それは自分で決めた締め切りなのだが、を仕上げることと決めた。早速、今日は実行した。いつもと同じ5時に起床して、朝と昼の食事時間を除いて、ずっと書斎に籠りっぱなしだった。いつもの午後は、スポーツかオンラインで時間が過ぎていくが、今日も明日も出かけることをキャンセルしたので、自宅にいるしか他に何もない。そして、有難いことに、木曜と金曜の2つの対面での仕事が、相手の都合でキャンセルになった、これで迷惑をかけないで済む、と安心した。1日中、書斎にいて、原稿を書けるものか、実験しようと、決めた。作家はそうして毎日を過ごしているではないか、自分にできないことも無いだろう、と思い、結果は、思った通り、できるのだ。今回の原稿は、筋が出来ていないので、あちこちと迷いながら進んでいるような内容なので、内心自信はなかったが、何か、女神の手に結ばれている糸の先を持っていて、道を間違えないように、という感じがある。まさかと思われるかもしれないが、見えない糸に引かれて、という実感がある。家内から夕食は何か、と聞かれ、普段は何でもいいよ、という所を、今日は焼き肉と言った。運動もしないのに、食欲はあるらしい。浅漬け茄子の紺が好ききゆつと噛む(星野暁)の句が新聞にあった。美味しそうで、あの感触が夏の風情にピッタリで、季節ごとに、日本人は食を楽しんできたのか、と思う。食べ物の句をもう一つ、焼き茄子の皮剝ぐ母と立ち話(鮫島しょうん)、仲のよい親子なのだろう、立ち話が長くなりそうだ。今夜は焼き肉、コロナ感染は、もう治ったようなものか。
