旅情

今、愛媛県の道後温泉に来ている。所属団体から、夏休み、といっても2日間を取り、今日の土曜の休日を入れて、3日間の休暇で、四国の旅行をして、今日が最終日の朝である。さすがに、有名な温泉どころ、奥道後は素晴らしい、以前にも同じ宿に泊まったのだが、昔を思い出し、もう一度四国の旅をしたいと思って、JTBに申し込んだという経緯である。コロナの感染者数の急拡大が気になるが、温泉宿は、別世界のようで、温泉も、食事も、部屋も、非日常である。今朝、今朝の5時を回っているが、温泉宿では、早い就寝なので、早く目が覚める、メールやその他の用事は、済ませても、まだ時間が余る、そうだ、この時間に、ブログを書けば、明日の日曜日に書かなくてよい、と思って、パソコン画面に向かっている。昨夜は足摺岬の宿だったが、あいにくと各部屋には、Wi-Fiが来ていなかったので、スマホで処理したが、添付ファイルなどがあって、仕事には向かない。ここ松山は、俳句で知られる町で、自分には文才がないが、俳句箱があって、市民も投稿することができるようだ。以前に、愛媛県の教育委員会に呼ばれて、講演をしたことがあったが、その時は、道後温泉の宿で、散歩したり、坊ちゃん温泉に入ったり、土産物店を覗いたり、まるで坊ちゃんのような気分だったことを思い出す。今は、老夫婦の旅で、どこか、無欲で、物見遊山で、疲れてもいないが、疲れを癒し、短い余生を、少し着飾るか、という気持ちである。俳句の街だから、新聞に載っていた句を、引く。友釣りの鮎に近寄る早瀬かな(高山国光)、と文脈はないが、昨日、四万十川の遊覧船に乗って、ゆったりと流れる川を上り降りする船に身を任せたが、猛暑の中に、涼しげな川の流れが、旅情を誘ったからである。残念だが、もう時間が無くなってきた、まあ、いいではないか、この部屋から、山の木々が見える、これから朝の露天風呂に出かけよう、自分たちも歳をとってきたのだ、老後のささやかな、安らぎの時である。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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