今は、5月31日火曜日の夕方だが、外は曇り空で、少し小雨がかっていて、夕日が入ってこないので、スタンドの電気をつけている。ここ1週間くらい、朝寝床から起き上がる時、書斎の椅子から立ち上がる時、腰痛を感じて、そろりと階段を下りている。寝室も書斎も2階にあるので、居間に行く時は、階段の手すりを使わないと、どうも痛みに負けて、文字通り、よろよろ老人の様になっている。但し、すぐに慣れるので、見た目には、数分の出来事だが、あまり気にしないで放置していたが、家内から病院に行った方が良い、という、平凡ながら説得力のある言葉を素直に受けて、早朝に一駅離れた病院に電車で行った。自分も足の親指骨折で、お世話になった、駅前の評判の高い病院だが、受付に行って事情を話したら、今日は初診者は無理です、と言う。理由は、予約の患者で一杯で、とても初診者を診察する時間はありませんと、にべもなく断られた。特に、整形外科は、患者さんで満杯だから、という。せっかく時間を作って、と思ったが、どうもがいても、どうにもならない、午後ならなんとかなるかもしれないが、と言うが、よほど待たされることを覚悟しなければならない。今日の午前しか時間がない、などの個人的な愚痴を聞いてくれる雰囲気ではなく、仕方なく、電車に乗って帰宅したら、家内が、それなら、別の病院がいいだろう、と言う。その言葉にしたがって、車で出かけた。駐車場も広く、これは有難い、と思って、診察を受けたら、レントゲンからCTスキャンから、さすがに病院だ、と当たり前のことを感心したが、なにしろ患者が多い。だから時間がかかる、が、仕方がない、今日のこの時間しかないから、と思って、無事に診察を受けて車で帰宅したが、なんとか午後の学校訪問に間に合った。しかし、腰痛とは、歳を取れば、誰でもかかる病気だから、病棟には、お年寄りが一杯で、まるで老人天国か銀座通りのようで、華やかさすらある。診察が終わったら、電気治療を受けますか、と聞かれたので、いいえ、と答えて、薬局で薬をもらって、即座に帰宅した。2週間後に、と言われたが、病院通いをする気持ちは、まったく無い。電気治療だの、マッサージだの、整体院で十分だから、と思いつつ、整形外科は、今や花盛り、不景気知らずのようで、これが今の日本の姿なのか、と自分の無知を知った。自分も歳を取ったのだ、新聞に、超高齢となりて日々の身の動き春風にさえふわりと揺らぐ(小島美貴子)の句があったが、まさか、と思いつつ、老人は、病院通いも苦にならないようだ。
