コンサルテーション

昨日は、午前中はオンライン採点をし、文献の調査をし、午後はオンライン会議があった。午後のオンライン会議は、形式的な会議ではなく、久し振りに電話が掛かってきた知り合いの企業、というか組織からの相談事であった。コンサルテーションと言っても良いが、内容は個人情報に関することなので書かないが、自分はこのような議論が好きである。他にも、いくつか類似のコンサルテーションがあるが、どちらかというと、製品開発とか方針とか現状分析と課題のような内容で、自分の研究知見や経験が役立つことが嬉しい。歳をとってくると、今日、行くところがある、という教育、今日、用事がある、という教養の2つが大切だ、という言葉が、以前に流行った。在宅勤務なので、行く場所は無くてもよいが、用事の方は大切で、用事とは、仕事、どちらかというと、他の役に立つということだろう。他の役に立つとは、自己存在の理由とでも呼びたいほど重要で、自分のためだけの仕事なら、いずれ飽きてしまうし、仕事をする理由が見い出せなくなる。このブログでも研究は趣味だと書いているが、その先には、世の中の役に立つという暗黙のゴールがある。それが無ければ、個人の趣味のために、科研費のような国が助成金を出すはずはない。コンサルテーションをやっていると、相手が、それで前に進める、こうやってみよう、この方針で行こう、などのフィードバックがあって、自分が今ここで話している意味、自己存在理由を明確に感じるからであり、昨日は1時間半が、アッと言う間に過ぎた。以前に紹介した句、独りとは声なき暮し寒の月(黛衛和)、をふと思い出した。老いるとは、一人になり、話すことも無くなるのだろうか、いづれ自分もその境遇になるのか、と思うと、今はまだ一人ではなく、人との対話があるなら、思う存分、今を生きてみたい。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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