大一番

昨日は、午前のオンラインが、自分にとって大一番であった。愛知県のある団体からの依頼によるオンライン講演だった。ただ、この講演時間が、100分だった。オンラインで100分は、果たして緊張が続くのか、途中で退出する人が続出しないか、ネットトラブルが起きないか、スライドが予定通り提示できるか、など、初めて学芸会に出る小学生か幼稚園児のような、気持ちだった。さすが、100分を話しっぱなしでは、視聴者が疲れるので、意識的に5分間の休憩を入れた。実際に、自分もトイレ休憩をしたが、ほっと一息入れる時間、バレーの試合の作戦タイムにも似た時間だが、話し終わった後、司会者に促されて、余分に数分話したので、正味100分きっかりだった。先週の岡山の研修は対面で、講演は70分、実技を入れて3時間だったので、なんとか乗り越えた。90分は経験しているが、100分は初めてだ、どうしようか、など、たぶん誰でも考えるだろう。昨年の対面での研修が、コロナの関係で今年に延期し、さらにオンラインになり、テーマも変わり、一から出直しの講演だった。人は、何かが変わると、身が引き締まって、自分に新たな意識が芽生える、そして、小さいながらも挑戦をするのである。いろいろ考えた、全体の構成、スライド、実践事例、写真、最新のトピック、背景となる学習論、分かりやすい事例、などだが、自分としては、かなり新しい戦略で臨んだ。だが、それが凶と出るか吉と出るか、分からない、科学実験のようにシミュレーションをするわけにはいかない、文字通り、出た所勝負だった、だから、オーバーだが、ここ大一番だったのである。歌手は3分間に、漫才や落語は15分間に、それぞれ最高のパフォーマンスを見せようと、命の炎を燃やす。100分とは、なんと贅沢な時間なのだろう、この上なく大切な時間だと思い、それなりの努力をした。一昨日の朝刊に、そのときはそのときと決め髪洗う(深沢ふさ江)、とまるで自分を見透かしているような句があった。結果良し、自分では吉であった。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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