都内の役員会

昨日は、久し振りに都内に出かけた。自分のような年齢になって、ある団体の理事への要請があって、その最初の理事会なので、対面で出席してほしいという事務局から言われて、出かけた。オンライン会議に慣れている身としては、少し躊躇するものがあったが、行って良かった。名刺交換など、ほとんどしていなかったので、どこか違和感があったくらいで、しかも参加者全員が背広かジャケットを着ていた。実は、自分だけワイシャツ姿だったので、少し気恥ずかしい気もしたが、オンラインは書斎なので、上着を羽織る習慣がないので、仕方がない。自分はいつもTPOに悩まされ、たぶん落ちこぼれだろう。しかし、懐かしい面々が揃っていて、あの社長、あの官僚、あの学者など、何十年ぶりに会った人達がいたことには、驚いた。紅顔の美少年とは言わないが、働き盛りで血気盛んで、会社を引っ張っていた人も、霞が関の官庁街で、政策論議で口角泡を飛ばしていた官僚も、新進気鋭で学会で注目を浴びていた大学教員も、少しやつれて、少し大人びて、少し老いて、理事という、あまり影響のない役職で、会合に出るのは、それも良いだろう。これは同窓会か、と見間違うほどであった。かつてと同じように、名刺交換、たわいのない話、をするが、昔と違うのは、会食がないことくらいである。行きの電車は空いていて、読みたい本が読めたが、帰りの電車は吊革にぶら下がって、見るともなく外を眺め、こんな生活を毎日していたのか、と思うと、オンラインの方が、仕事の生産性は高いのではないか、とも思った。が、対面もまた良し。懐かしい面々が、どこか郷愁を誘い、自分もこんな歳になって、まだ楽しく会議に出れるだけでも、有難い。こうして、人は年齢を重ねていくのだろう。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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