当たり前のこと

昨日は月曜日、仕事の週始めなので、2つのオンライン会議があった。5月と6月は、理事会や役員会シーズンなので、時間が取られるが、自分がやりたい仕事、研究や講演資料や文献調査などは、およそ午前の時間に充てて、午後に対外的な仕事に割り振るのが通例である。昨日は、13時から14時まで所属団体の事務局会議、14時半から16時までが他団体の理事会だったので、効率が良い。対面では、移動時間がかかるので、こうはいかない。その後、ジョギングをして、という生活パターンである。お昼は、自宅で、およそパン食で、NHKニュースや連ドラを見ながら、12時54分になると、2階の書斎に上がる。お昼は、家内と一緒の食事で、食パンに卵やソーセージなどの定番のメニューだが、不思議と飽きない。夕食は、こうはいかず、家内はいろいろ工夫をして、昨日も、古いiPadを手に持って、キャベツ、鶏肉などの食材を音声入力して、料理レシピを探している。少し驚いたのは、ネットの世界は、音声入力や音声出力が当たり前で、レシピがテキストと音声、場合によって動画などで表示される、これを参考にして夕食を作るのが、家内のやり方だが、このような方法で、冷蔵庫にある余った食材を、無駄なく使っている。主婦は、優れたIT利用者で、理屈や仕組みは知らなくても、いとも簡単にそして実用的に、パソコンを使いこなしている。講演資料を作る時、資料提示では、テキストや写真に音声を加えたほうが理解しやすい、などと書いているが、ふと頭を抱えた。自分は何をやっているのだろうか、こんな当たり前のこと、主婦なら誰でも知っていること、教師も日常的に資料を提示しているから、よく知っていることを、講演で話して、何が面白いのだろうか、独りよがりになっていないのか、dual coding theoryなどと言っているが、まるで裸の王様ではないのか、と自省した。うーん、難しい。自分の分野の研究などは、教師が知っている当たり前のことを、その証拠や根拠を提示することに過ぎないのか、仕方がない、自分は、主婦や先生方から、その当たり前のことを学ぶしかないのか、と思ったが、先生方も、実は子供から、子供にとっての当たり前を学んでいるのではないか、と思った。同じかも知れない。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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