博士ちゃん

昨日は土曜日、時々小雨が降るすっきりしない曇り空だったが、土日の午後は、外食したりスポーツジムに行ったり、という生活スタイルである。夜は夕食をしながら、テレビを観るが、土曜は、博士ちゃんと池上彰さんの番組を楽しみにしている。博士ちゃんは、こんなに凄い小学生がいるのか、と驚くし、池上さんの本質を突いた分かりやすい時事解説に、いつも感心する。池上さんが、超多忙の中で、東工大を始め多くの大学で講義していることも、敬服している。共通しているのは、お笑いでも、ドラマでも、音楽でも、エンターテイメントでもない、ということだ。学校の教室で勉強するような内容だが、たぶん視聴率も高いだろう。 エンターテイメント 、つまり娯楽、楽しむ、内容ではないが、面白いのは何故だろう。ブログでもよく紹介するが、俳句の番組も面白い、つまり、国語、算数、社会、理科など、教科の学習をしているようなものである。自分がまだ大学に勤めていた頃、打ち合わせのために、研究室に企業人が何人か来たことがあるが、ああ、もう一度勉強したいな、まるで天国のようだ、と述懐した人がいる。皆で、学生時代のことを話したが、誰も同じ思いをしているようで、顔がほころんで、至福の時を過ごしている表情をした。小中学校では、授業を受けるのが嫌いな子供も多いだろう、勉強は、何かしなければならない、という強制があるが、博士ちゃんの小学生を見ると、嬉しくて仕方がない、こんな面白いのに、と、先の企業人と同じ表情をする。それは、知らないことを知ることの喜びを知ったからだろう、今の学校教育の柱の1つは、探究型学習である。知らないことを知りたい、何故だろう、と思うのは、誰にも備わっている本性のようなもので、ある小学生は、パンフレットか模型かを見て、オオカミに興味を持った、それから研究してみると、オオカミを怖いと思わせたのは、人間の方だった、と気付いて作文にした、という記憶がよみがえって、昨日の博士ちゃんの、日本オオカミの絶滅の話に、さらに興味を持った。生物でも、社会でも、俳句でも、こんなに面白い世界がある、と、先見の明のあるテレビ番組制作者は気付いていたのであろう。テレビ番組制作者に、教育方法の改善の研修講師をやってもらったら、どうだろうか、文科省や教育委員会は、考えてもいいだろう。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

コメントを残す