5分間の審査講評

昨日は、午後にオンラインで録画の仕事があった、と言っても、5分間の録画である。東書教育賞の審査講評の録画であるが、今年はコロナの関係で例年と異なる。自分が審査員であることは公表されているので、ブログで書いてもかまわないが、例年だと、受賞者に対面で講評をして、記念写真を撮り、その後はパーティーという華やかな演出があった。かなり昔は、多湖輝先生、頭の体操で有名な心理学の先生、がパーティで手品を披露されるのが通例で、自分はそれを楽しみにしていたが、今年は、パーティどころか対面で表彰式ができない状況になった。ほとんどすべての対面イベントがキャンセルされたのは、今のご時世では仕方がない。それで、審査講評をビデオレターのようにして受賞者に送るという方法になって、その録画をオンラインで実施することになった。例年では、編集者が講評した内容を文字起こしして、受賞した論文と共に冊子にして学校に配布されるのだが、今年は、自分で原稿起こしをする宿題が課せられた。しかし有難いのは、グーグルでもマイクロソフトでもよいが、音声認識技術が向上してきたので、音声をそのまま文字化できる。一昨日、その文字起こしをした。たかだか5分間なので、音声入力で文字化して修正を加えて、原稿を一昨日に送っておいたので、気が楽だった。昨日の録画といっても、zoomで5分間話せば、そのまま録画できるので何も問題はなく、最近の技術に感謝するしかない。他にしなけれなならない、やりたい仕事があって、5分間の録画については、正直に言えば軽い気持ちだった。パソコンの画面の向こうにいる担当者と簡単にやり取りして、と書いたが、実は簡単ではなく、背景をなんとか、位置をもう少しとか、目線をカメラにとか、注文が厳しいので困ったと思ったが、担当者は、その道のプロなのだと気が付いた。書き忘れたが、東書教育賞とは、東京書籍と中央教育研究所が主催して全国の先生方の応募による教育論文の中から優れた内容に対して表彰をする栄えある賞で、教育関係の新聞に発表されるので、賞を受ける先生は、教員のプロ中のプロである。そうか、自分だけ簡単に考えていたが、担当者も受賞者もプロならば、自分もプロでなければならない、と自戒した。歌手は3分間に情熱を傾け、俳句はたった17文字にすべてを込めることを思えば、5分間を軽く考えてはいけない。この世は、プロとプロの出会いによって、出来ている。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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