EBPMとは

昨日は忙しく、午前から都心に出かけて3つの用事を済ませた。久しぶりに溜池山王あたりに来ると、お上りさんのような心境で、どこか都会の匂いがするようだ。2つが会議だったが、主な役割は、議論して、最後は意思決定することだが、今年に入って緊急事態宣言のためか、議員や省庁の官僚との会議は控えめになっている。この政治家や官庁関係の会議では、EBPM(Evidence Based Policy Making)証拠に基づく政策立案の用語が頻繁に出てくる。意味は分かる。単なる感想やその場の雰囲気で政策を決めてはいけないので証拠が必要なのだが、最も確実な証拠は、数値であろう。つまり科学的な根拠に基づく政策立案なのだが、例えば、コロナ対応では、医学的なデータに基づいて政策決定されることで、テレビなどで頻繁に報道されるので、一般にも馴染んできた。自分はお昼時間に、NHKのニュースと再放送の朝ドラを見ているが、その間に料理番組があって興味がなかったので、近所に散歩に出かけていた。この番組では、コロナ太りになって不健康である。最近は、お医者さんが登場して、データを見せながら、外に出て運動しましょう、と呼び掛けている。このブログでも何度も書いたように、大賛成で、Stay Homeよりは、よほど訴える力がある。Stay Homeの趣旨は、家に引きこもれ、とは言っていないのだが、知事などが言うと、どうもEvidence Baseになっていない印象を受ける。表面しか見ていないので、言葉が薄く感じる。昨日のニュースで、菅総理の支持率が40%不支持率が41%と報道していたが、この数値は厳しいEvidenceだろう。誰でも経験するが、数値で示される証拠は、反論ができないので、胸に突き刺さる。しかし、人の働きは、科学的証拠だけではないのだ。その数値を生み出す要因には、見えるものと見えないものがある。人が会議をする時には、その見えない部分にも光を当てなければならない。自分事で恐縮だが、昨日の会議は、そこがうまくいったので、最後が爽やかな気持ちだった。菅総理の不支持率の数字は、コロナ禍による感染不安、オリンピックの開催不安、生活維持への不安、将来への不安、就職の不安など不安だらけの状況の中で、市民が感じる心情を為政者にぶつけた結果であろう。市民は王様であるが、責任は取らない。菅総理の取り巻きは、見えない努力を十分に評価しなければならない、菅総理の家族は数字に現れない良さを誉めなければならない。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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