省庁の仕事

昨日も郵便でどさっと書類が届いた。文科省関連の書類を見て審査するのであるが、あまりの分厚さにどっきとする。よく省庁の担当事務官は、このような書類を処理しているな、と本当に驚く。仕事をするということは、こういうことか、と感心するだけである。こちらは審査する側なので、むしろ勉強になるので有難いが、事務官はどうだろうか、と思うと、専門家以上に精通していることに、感心する以上に敬服する。精通していることの意味は、よく知っているという知識だけではなく、方向性を見て判断する力もある、という意味なのだ。会議で議論をすると、よくわかる。今朝、その担当事務官からメールが届き、明日から異動だという。その文面にある、戦線離脱という言葉に惹かれた。なるほど、事務官にとっては、戦線なのかもしれない、遊びではなく戦っている、という形容がふさわしい、と素直に思える。今はオンラインでの会議が多いが、この文科省の事業では、自分も、かなりの時間を使い、かなりの労力をかけ、会議も4時間などの長時間で、かつ実際の審査では、質問の端々まで気を遣い、気力の要る仕事である。その担当者は、ずっしと重い責任という荷物をしょって走ってきたのだから、その負担の大きさは、想像に難くない。確かに、戦線という言葉はふさわしい。それならば、自分も戦友の1人か、と思ったが、こちらは少し気後れする。異動する事務官は、まだ若い人だが、このような人が、陰ながら国を支えている。全力を挙げて取り組んできた姿は、どこか美しい。ささやかながら、エールを送りたい。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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