気づくこと

「生徒の気づきと学び」を最大化するPJに、参加している。PJとはプロジェクトの略で、ベネッセが主催していて、高校生や高校の先生方が中心メンバーで、遠隔TV会議で議論するプロジェクトだが、入れてもらっている。実感としては、参加しているというより、入れてもらうという表現のほうが合っている。というのも、中学生も混じって高校生や先生方の話を直に聞けることは、私の年齢ではほとんどないからだ。私の就職のスタートは、高校の物理の教員だった。大学院にいたが乏しい研究能力を自覚しており、しかも大学紛争のど真ん中、全学バリケード封鎖の中で勉強も研究も身が入らず、都市の論理やチェゲバラなどの本を読んでいたのだから、まともな学生ではなかったろう。だから高校の教員に拾ってもらったのは、嬉しかった。ただ夢中で過ごし仲の良い教員仲間が多かった。まだ学生のような気分だったのだろう。今思えば、勉強しようと思えばいくらでもできる、というぜいたくな環境の中にいた。自分の環境のことは、後になってみなければ気づかないか、他人に言われなければ分からない。このPJのもう一つの魅力は、生徒の気づき、という言葉が入っていることである。生徒自身がコロナ禍の中で気づいたことを是非聞きたいし、生徒自身も大切にしてもらいたいと思う。この年になっても、毎日が気付きの連続である。後悔する気づきもあれば、発見と呼びたいような気づきもある。人は、気付きの中で生きている。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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