青い目茶色い目

昔、確か放送が白黒の時だった時代、NHKの番組で「青い目茶色い目」という題名のドキュメンタリーがあって、それをビデオ録画にしたVHSを、知り合いのメディア専門家の先生からいただいた。それは、アメリカの人種差別をテーマにした番組で、実際の話であるが、小学校での実践、というか実験であった。青い目をした子供と茶色い目をした子供に対して、お互いが差別することがいかに人を傷つけるか、という内容であったが、何故か今思い出した。その理由は分かっている。人は楽しいことばかり続くわけではなく、時に自分の意に反することもあって、感情的になることもある。また、その逆になることもある。それは、本当にとっさであって、人の感情は瞬間に変わる。人は、本当に自然のように悠久の時を生きてはいない、生きれない。すぐに変わってしまう、それが良いときも都合の悪い時もある。先のアメリカの番組では、先生の一声で、子供たちが瞬間的に変わってしまうことを実証して、教育の凄さと共に怖さも訴えたが、それは大人にも誰にも通じることではないか、と感じた。あの人はこんな人だ、この生徒はこんな性格だ、この先生はこのようだ、とか決められず、起きてくる事態や周囲の状況やその折々の人との会話によって、すぐに変わってしまうことに、気が付いた。昨日、ある学校の研究授業に参加して、講評や話をしたからかもしれない。子供も大人も、コロナ禍によっても、友達や先生との会話で、すぐに変わってしまうことも、念頭に置く必要がある。しかし、この番組は素晴らしい。是非一見することをお勧めする。たぶん、NHKアーカイブスにあるのではないか。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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