数日間、どうしても都心に出かけなければならない仕事があって、久しぶりに電車に乗った。どこか違和感があったが、いつの間にか昔と同じ電車の人になって、座席になじんでいる自分がいた。空気とは不思議なもので、すべてを飲み込んで包んでしまうようだ。やがて会議が始まり、議論をしていつの間にか時間が経って、お昼になった。時の過ぎゆくまま、と言えばその通りで、時間の流れに身を任せていると、どこか小舟に体が揺られてゆっくりと時間が経つようだ。昔の流行歌の歌詞のようだが、気持ちはまったく違って、身を任せることの楽しさである。このようにして、人は仕事をしていたのかと思い、午後の会議にも出て、いろいろな仕事をしていたが、いつの間にか自宅に戻って、お風呂に入って楽しい夕餉になった。なんと平凡な1日だったかと思ったが、これも楽しい。とすれば、新しい生活様式は在宅勤務と職場勤務の両方をブレンドすることだから、それも悪くない。いつの時代も、心配ない。どんなことが起きても、口笛を吹きたくなるような楽しさがある。
