すさぶ気持ち

ネット注文する人が増えたのか、商品を配達する人が忙しそうだ。この時節に、自分は在宅勤務なのに、申し訳ない気持ちで商品を受け取るが、配達する人の気持ちは複雑で、手を触れないまでも、至近距離で商品を渡すので、明らかに嫌な顔をされたり、まるでウイルスを持ってきたのではないか、という目で見られると言う。日本人の心が、どこかすさんでいる。かつて、学校でいじめが出た頃、あいつはバイキンだという言葉が流行り、相手を差別し、除け者にしたと言う。同じ現象が今、起きている。配達人はウイルスだということと同じで、大人のいじめである。家の中にいる期間が長くなると、家庭内でも相手の嫌なことばかり目につき、家庭内DVが起きる、それが子供に反映し、親の言うことを聞かなくなる、相手をどこか疑いの目で見るようになる、そんなすさんだ気持ちが徐々に日本中を覆い始めた。こんなことを続けてはいけない。仮にコロナウイルスに感染しても病院に駆け込む、いづれ医療薬ができる、という対処ができるが、すさんだ気持ちの生活は、対処が難しく後々まで尾を引くので、もっと怖い。風邪にかかるより、うつ病になるほうが怖い、と同じである。どうすればいいのか、一刻も早く、学校を再開し、営業活動を再開し、前の状態に戻すことだ。人は、環境でなんとかなる。環境が変われば、気持ちも変わる。今できることなら、外に出よう、青空を眺め、光を浴び、深い緑の葉っぱと色鮮やかな花を見て、なんと気持ちがいいだろうと思うだけで、未来に希望が湧いてくる。まだまだ大丈夫。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

コメントを残す