今、オンライン学習が全国で展開されている、というより全世界で実施されている。世界規模の壮大な教育実験とでも呼ぶべき現象である。自宅勤務と同じように、子供たちも家庭学習を余儀なくされている。オンラインの時間割を作っているか、オンラインできちんと学習できているか、オンラインで集中して取り組んでいるか、オンラインで満足しているか、と問われれば、かなり難しいと誰でも予想するだろう。先生がいて、声掛けしてくれて、クラスメートがいて、給食があって、時間割があって、体育館があって、という学校中心の教育とは、質的に異なる。子供たちも親も、思えば学校は、友達も、部活も、先生も、体育も、給食も好きなことだけではなかったが、その葛藤の中で生きてきた、それがリアルな世界だった、と気が付くのではないか。自宅に閉じこもる生活の中では、オンラインで外の世界とつながっても、学力面だけではなく、精神的・社会的にも、伸びないだろう。コロナ禍後には、大きな格差を生むだろう。一刻も早く、子供たちを学校に戻すべきである。9月入学などは、拙速の議論である。
