我慢の中で生きる

今は、外出自粛、3密を避けるなど、我慢の時期である。我慢は、自分の心を制御することだが、これを活用することも庶民の知恵である。家内が布マスクを洗濯し始めた。殺菌力の強い太陽を浴びて真っ白になったマスクは、心地良い香りがして、フレッシュな気持ちがする。洗えば何度でも使えるという経済性もありがたい。緊急に読みたい本があって、初めてキンドルで注文したら、当たり前だが即時にファイルをPCにダウンロードできて、楽しみが増えた。書店は開業していないし、注文の本を郵便で待っていたら数日は確実にかかる。自宅の部屋や家の周りを片付け始めた。普段気になっていても、なかなか腰が挙がらなかったが、整理するという心のスタート地点に立った。学校の先生方は、自主的にZoomなどの操作を覚えて、子供たちとコミュニケーションをし始めた。これまでICT機器の教員研修でも逃げ腰の先生方が多かったのに、どこか劇的な変化が生じたようだ。我慢や制限があって人を自由にさせない、つまりどうにもならない状況が人の行動や知恵を動かす、状況の中に知識が埋め込まれている、とは状況的学習の考え方であるが、その通りだと思う。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

コメントを残す