
2020年4月19日(日曜日)夜9時からのNHKスペシャルは、興味深かった。北海道の知床で暮らす84歳の老漁師は、この地に生息するヒグマが、漁師たちに被害を与えないように、叱るというドキュメンタリである。その叱り方は、この地で得た経験的なわざであったが、同時に、ヒグマと共存するすべも知っていた。叱るには、人間は決して後に引かないという気迫を伝えなければならない、同時にヒグマも飢えから身を守るために、漁師が獲ってきた魚を横取りするのではなく、別の生き方をしなければならない。それが、共存の考え方であった。つまり、人もヒグマも、やさしさと厳しさの両面を持つ自然の中で共に生きる意味であり、自然からみれば、同じような存在である。それは、今のコロナ禍に対応する人間の在り方を示唆しているようだ。
