人生模様

今日は大晦日、午前に今年最後のブログを書いている。平凡ながら、年月が経つのは早く、そして今日が最後、明日から令和4年だと思えば、どこか感慨深い。書斎にある卓上カレンダーも令和4年1月になっている。今年もいろいろあった、そして窓から穏やかな日差しが差し込み、平穏で静かに最後の日を過ごそうとしている。昨日は、スーパーでの買い物、部屋の片づけ、掃除などをし、気になっている審査系の仕事をして、年末のわさわさした1日を過ごした。新しい手帳の肌触りを楽しみながら、1年を振り返っている。昨日の昼食の時にNHKの番組を見たが、気仙沼の漁師の生き様を、スーパーマーケットにカメラを固定して、映していた。と言っても、過去の放映であったが、いろいろな人生模様があって、夢を持って生きがいに感じている人、海に生きる喜びを持っている人、生活に疲れている人、病気に苦しんでいる人、それぞれである。ずっと海で仕事をしてきた人、海から陸に上がった人、また海に戻る人、それぞれの生き方がある。夕方のニュースでは、帰省した親子連れが、駅の改札口で、幼い孫がじいじとばあばに飛びついて、笑顔満点で出迎える光景を2年ぶりに見た。オミクロン株の不気味な感染に恐れながらも、帰省の光景を見ると、ようやくお正月を迎えることができる喜びが、伝わってくる。一方では、コロナ禍で人生が逆転してしまった人、寂しい年末になった人もいるだろう。先の漁師が、別れた奥さんに未練はないが、もう大きくなっただろう子供に会いたい、とつぶやいていた。ニュースに見る幸せな親子連れも、独り身になった漁師のつぶやきも、同じ人生であり、いつの時代も、親は子供のことを思っている。それでも、ままにならないのが、この世の中である。新聞にこんな句があった。抱きしめてやりたき吾子の墓洗う(岩田秀夫)。今年も、今日で終わる。来年は、どうぞすべての人が幸せでありますように。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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