秋深し

今は日曜日の午後4時過ぎくらいで、久し振りにブログを書いている。およそ、1週間に2回くらいになっているが、その内訳は、1日が日曜日、他方は週の中日くらいで、近況報告をしている。このくらいが、今の自分にはちょうど良い。今週は、オンライン会議も頻繁だったが、木曜日に福島市で対面講演をし、土曜日は、自分のテーマでオンライン実験をしたので、大一番が続いた。実は、今もオンライン実験が続いているのだが、今日は見守っている程度なので、気楽である。隣のパソコンで、オンライン実験の様子を提示し、自分のパソコンで、仕事をしている。日曜日の夕方、庭に出ると、西日が草や花を照らしていて、それが優しく、自分を出来事があった日々に連れ戻す。久しぶりの新幹線だった、昼食後に担当の先生と、福島市の会場の横を流れている阿武隈川の河原に降りたら、すべてが秋一色で、黄色と緑と朱色が混じった木々が、きれいな青空を映した川の流れとマッチして、旅人のような心情を味わった。昨日のオンライン実験も、無難に終わって、毎年のことながら、実験には気を遣い、そして緊張する。過ぎてみると、何事もなく、今書斎の窓から見える空やマンションは、いつもと変わらない光景で、大一番だと緊張したことが、まるで嘘のような気がする。もうこれで精一杯、と思いながら、まだ自分は研究や仕事を続けているが、それは、限界の先が見えるような気がするからだ。今日も、オンライン実験を横目で見ながら、資料作成をしていると、もうこれ以上は、能力を超えていて無理だと感じるのだが、画面に向かっていると、そこからまだ先にある何かが、語りかけてくる。そうか、と思いながら続けるのは、画面の向こうとの自己対話であり、パソコンは良き相棒なのかもしれない。そうか、自分は、相棒がいるから仕事ができるのか、そして移り行く季節に癒されて生きているのか、と思う。秋深む今日より明日明後日(山内健治)の句が、新聞に掲載されていたが、自然や画面の相棒と一緒に今日も過ごしている。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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