好きな仕事

昨日は台風一過のような抜けるような青空で、しかも土曜日、書斎で仕事をするのが、勿体ないような日だった。緊急事態宣言が解除された土曜日、どこか心がウキウキするのは人情だが、午前中はいつものように書斎で過ごし、お昼は家内と外食、と言っても、此処一番カレーという馴染みの店で、我々には絶品の味である。その後、100均に行って、細々とした日常品を買った。帰宅して、まだ時間があるので、自分が一番やりたい仕事をしようと思って、出版の原稿を書いた。いろいろな仕事がある、審査資料、会議資料、データ分析、編集のチェック、講演準備、採点、文献調査など、確かに多様だが、一番好きなのは、出版原稿書きである。本当は、SSHの審査資料に目を通しておきたいのだが、mustとwantの違いで、休日くらい、一番好きなことをやりたいと思って、久し振りに取り掛かった。感覚や脈絡を取り戻すには、時間がかかる、前の文章を読んで、前後の関係から、どう展開するか、およその目次はあるが、詳細は、その時の状況によることが多い。それでも少し書けたので、日曜はこの続きを書こうと決めた。まとまった時間がないと、無理なのである。単著だと半年以上かかるので、頭の整理もアイデアも必要で、資料も思いついたらその場で探してなどで、どうしても時間が掛かる、が、それ自体が楽しく、自由な旅のような気がする。昨日の夕方、ジョギングをした。航空公園駅の前に居酒屋があって、これまでは、店の前に弁当を並べて売っていたが、昨日は、店頭にお客さんの長い行列ができていた。午後5時の開店を待っているのだ。店のスタッフは、心待ちにしているに違いない。久しぶりの店内での仕事に、張り切っている姿が、目に浮かぶようだ。自分の最も好きな仕事をすることは、たぶん一番幸せなのだろう。その気持ちはよく分かる。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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