昨日は、午後に所沢市役所で教育委員会の会議があって、出かけた。教育関係の会議は、対面が多い、理由は明確ではないが、ビジネスライクにはいかないようで、どうしても教育の中身の議論になるからだろう。ただ時間がかかるので、効率的でない、教育と効率は、どうも相いれないような所があって、教育とデジタルやICTも同じような印象を受けるのは、どこか本質的に違うかもしれない。自分は、地元の教育に関わる仕事が好きなのは、少しはお役に立っているという感覚があるからだろう。会議の内容は、ブログでは書けないが、市役所の7階の会議室は眺めが良く、委員の皆さんも、本職の仕事も忙しいのに出席率が良いのは、教育の会議だからだろう。帰宅して、お風呂に入るまで時間があったので、書斎で仕事をしたが、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の生徒研究発表会のオンライン動画を視聴した、これも、SSH関係の書類を読んでチェックする仕事の一環である。さすがに、SSHの研究は素晴らしい、というか、研究の保守本流、王道を進んでいる。伝統的な研究スタイルで、説得力が高く、視聴者を魅了する、流行を追うのではなく、本質を追求することに、安心感と感銘を受ける。先に述べた、教育と、効率・デジタル・ICTなどは、どこか水と油のような違いが内在しているようで、それが、教育関係者の脳裏に去来するので、賛否が常に議論になる。それは、その通りなのだが、現実には、時間も限られている、家庭環境も多様である、教育は理想を求めるが、その通りにはいかない、手作りは温かみはあるが、道具を使わないと仕上がらない、など、現実との狭間で行き来しているように思う。自分の専門は教育工学なので、その矛盾のような、理想と現実の狭間でもがいてきたような気がする。ただ、教育に関われるだけで満足している。