昨日は13日、お盆の初日である。我が家では、迎え火を玄関先で焚く、が、昨日は小雨が降っている。今年は、全国に雨雲が長逗留して、多くの地域に大雨の被害を起こしている。コロナ感染者数は、拡大の一歩を続け、既に病床数が限界に近づいていると、ニュースで報道している。異常な感染を続けるウイルスといい、観測史上最大と形容する大雨洪水といい、巨大な魔物が地球を襲っている、まるでSFの世界に入っているようだ。それは、地球規模であり、世界が人類の知恵を絞って協力して、戦うしかない、つまりSDGsである。SDGsが言われ始めの頃、パナソニックからいただいた、まだ珍しかったSDGsバッジを背広に着けていたが、在宅勤務になって、頭から離れてしまったが、戦争や自然災害のニュースを聞くたびに、思い出す。スーパーで家内が買ってきたオガラを、アルミの皿に置いて、お墓参りの時に使うライターで点火すると、2つの皿に炎が立ち上り、ご先祖様が家を見間違えないように、という目印であるが、帰ってきても、老夫婦2人だけでは、どこか寂しいだろう。今時、迎え火を焚く家も少なくなって、近所では、あまり見ない。夕食のおかずは唐揚げで、冷やしたビールに良く合う。家内が作る唐揚げは、孫たちに大人気で、お盆やお正月に来ると、作ってくれ、とよくせがむ。家内は張り切って、何時間も前から何やら味付けの液に浸しているようで、油で揚げていると、夕食を待ちきれない孫たちは、ちょうだい、と言って、口に放り込んでいる光景を思い出す。自分が小学生の頃、夏休みは瀬戸内海で泳ぎ、帰宅して、ちゃぶ台にあるラッキョウをよく食べたが、この上なく美味しかった。お盆の時期は、実家に集まって、いとこなどと遊んだが、スイカが大好きだった。当時はまだ蛍も飛び交っていて、夜を幻想の舞台に変えた。寝る時は、蚊取り線香を燃やして、蚊帳の中で寝た。そんな時代も、もはやコロナ禍では夢でしかない。昭和は遠くなりにけり、どこか寂しい13日のお盆であった。