昨日は、オンライン採点をした。ある団体が主催する免許更新講習をオンラインで実施しているが、その受講生の試験をオンライン採点するのである。多肢選択問題は、自動採点できるが、記述式問題は、人間の手で、出題者の意図に添って、採点しなければならないので、オンライン採点になる。毎週木曜日に採点することになっているので、手帳に予定が書かれていて、授業時間割のように、実行している。新聞報道では、この免許更新講習の評判が悪く、実践に役立たない、教育委員会と同じような内容だ、授業や生徒指導に忙殺されて時間が生み出せない、など、教員からの苦情が多いので、廃止の方向を検討していると、言う。そうかもしれない、自分が受講生の立場だとしたら、同じような不満を言ったかもしれない。私立大学教育学部に勤めていた時は、当然ながら対面で講習を行っていた。夏休みの時期だったと思うが、300人くらい入れる大教室で、250名くらいの先生方を前にして、100分だと思うが、毎年講義をしていた。講義の後直ぐに、試験を実施するが、感想を書いてくる先生もいる。日頃教える立場から、受ける立場になることで、自分を知るチャンスになる。自分で言うのも気が引けるが、大学では最も評判が高かった、ので、この講習会は楽しみでもあった。自分は、高校の経験はあっても、小中学校の経験がない、それが劣等感で、その思いが、先生方を尊敬しながら講義していたようで、それが相手に伝わっていたような気がする。知識を知らない学生に講義するのだ、と同じ気持ちだったら、受講生から、しっぺ返しを受けるであろう。講習の在り方は、難しい。