昨日は月曜日、週の始めで、定例の会議、申請書の会議、研究打ち合わせの3つのオンラインがあった、いづれも大切な会議である。月曜日は新聞の歌壇の曜日なので、朝食の後で、読むのが習慣になっているが、時折気に入った句があると、切り抜いている。コロナ禍以前から長い間続いているので、小さな紙であっても、書斎の机の引き出しの中に貯めているが、かなり膨らんでいる。昨日、切り抜こうと思って、ふと思った。面倒だと、誰でもそんな思いをすることがあるだろう、それでスマホで写真を撮って保存した。ただ、何が気に入ったのか、今は思い出せない、なるほど、ハサミで切り抜きながら保存すると、手間はかかるが、どこか記憶に残りやすいのかもしれない。午前中は自分の時間で、いろいろな文献調査などもしているが、どうしても読みたい本が出てきた。専門書であるが、amazonで検索すると、あった。人は不思議な動物で、すぐに読みたい、数日待て、と言われても、幼児の我がままと同じで、親の言うことを聞かない駄々っ子のようになる。見ると、電子版があった、これだ、と思って注文すると、即座に手元に届いた。他の仕事を横に置いて、夢中になって読んだ、どうしても確かめたかったことが、整然と書かれている。満足するとは、このようなことか、と思うような至福の時だった。確かに、デジタルは有難い、人の願いを即時に叶えてくれる、が、同時に、我慢できない人を生み出すのかもしれない。自分は、かつての著書で、これを待てない症候群と呼んで、情報モラルの課題として書いたことがある。現代は、紙の新聞もスマホで写真を撮るのも、紙の本も電子本も、両方を活用することが、時と場合に応じて、必要だろう。ちなみに、自分が気に入った句は、新聞の折り目柔らか梅雨に入り(杉山太郎)である。湿度が高くなる季節は、紙も湿気を吸って柔らかになるのだろうか、昨日の雨模様の天気にピッタリの句だった。