昨日は土曜日、と言っても平日と変わらないが、午前中は書斎で仕事をして、午後は家内と食事と買い物、と言っても、ここ一番カレーと100均だが、定番のコースになっている。その後、土日なのでスポーツジムに行った。6月は、理事会などの役員会や教員研修の講演などがあって、忙しい時期で、7月に入れば、時間的な余裕が出てくる。だから来週までは何かと忙しいが、在宅勤務なので時間的な余裕があるので、講演などは、これまでよりも丁寧な準備をするようになった。スポーツジムでランニングをすると、講演の内容が浮かんでくる、すると、ふと思いつく、が、たわいもない内容や言葉などが多い。シンポジウムで聞いた、なにげない一言、文献で読んだ、どこにでもあるような文章、夕食をする前のリラックスした時の家内との会話、公園での親子の会話、などである。何故だろう。それは、脳の深い部位に、沈殿しているような記憶の断片なのだが、それが浮上するのは、そこに意味があるからではないか、普段は気にもかけない言葉や文章だが、無意識に脳に閉まっているのは、何か理由があるだろう。講演内容のどこかが気に食わない、おかしい、と思っていて、海に釣り糸を垂れていて、そこに記憶の断片が寄ってくる、ような感じで、思い出すのである。ランニングしながら、ふと我に返ったような気がして、そうか、帰宅したら、資料を見てチェックしよう、と考えて、修正をしたら、喉のつかえがとれたような、歯間ブラシで障害物を取り除いたような気持になった。これで、良し、と言って、お風呂に入ったが、こんな経験は何度もある。無意識から意識に戻り、形になって現れるようで、嬉しくなって笑みがこぼれる、それは自分だけの小さな幸せな出来事なのである。