昨日は、自分の所属する団体の総会・理事会・講演会とシンポジウム、と大一番の日だった。前日に原因不明のネットトラブルがあって、内心不安だったので、チェックをした。電柱からの光回線の引き込み線、ルータの電源、Wi-Fi の他に、直接のLANケーブルでの接続、スマホの5Gによるテザリングなどで、3つのパソコンを準備して、臨んだ。備えあれば憂いなし、とは、心が落ち着くことだ、と分かった。もう大丈夫、と思って、午前中は何も気にならず、自分の仕事に集中した。午後は、大勝負のようなもので、すべてのイベントに司会役として出たので、途中の10分程度の休憩の他は、12時過ぎから4時まで、釘付けになった。しかも、4時5分から、別団体の会議があるので、遅れることは許されない。スタッフが事前に作成した予定表には、分刻みで話し言葉が書いてある。この予定表に従って話すのは、自分は苦手だが、仕方がない、総会などはこの形式に基づくしかないのだ、と思って、議決をしていく。それに対してシンポジウムは、臨機応変で予定表はない、だから、そこにドラマが生まれる。時間の短いシンポジウムだが、講演との間の休憩を止めたので、始まりが5分早くなった、それで最初のプレゼンの後、1つの質問をした。これで、場が動く、4人のシンポジストのすべてに質問をした後、コメンテータが、優しくて鋭い、しかも誰も納得するようなコメントを投げる、それを受けて、と議論が続くと、視聴者からの質問が出てきて、という丁々発止が続いて、終わりの時間が5分だけ伸びて、終わった。劇場で言えば、役者がすべて良い演技をして、観客を魅了したのである。そうか、やはり、昨日のネットトラブルは、今日が成功するように、という天の声であったか、と確信した。事の前には小さな災いがある、と、昔らの言い伝えがある、準備を怠るな、備えをせよ、との意味を、しっかりと経験させてもらった。