昨日は、午前に眼科に行って、検査をしてもらい、午後は2つのオンライン会議があった。眼科の検査は、都内から所沢市内へ変えた、それも、自宅から徒歩2分程度だから、便利この上ない。しかも、喜ぶべきか悲しむべきかわからないが、空いている。眼科の検査など、名医も何も関係なく、看護婦さんがするので、空いた医院で良いだろう。午後のオンラインは、研究打ち合わせで、どちらも若い研究者との対話で、自分は学ぶ立場である。老いては子に従え、の格言通り、若い人の活発な姿勢や研究方法に耳を傾けると楽しい。歳をとってくると、自分に固執するようになるが、場合によって、頑固になる人も多いようだが、そのようにはなりたくない。自分の父親は、母親と共に認知症になって、藤枝市から所沢市に連れてきて、同じ老人施設に入居した。家内は毎日通って、洗濯ものなどを持ってきていたが、自分も水曜日の朝だけ、施設に寄った。市内の早稲田大学キャンパスに講義に行く途中だからだ。認知症になった両親との会話が楽しい。俺も27歳になった、そろそろ身を固めるか、など、介護士も爆笑する。帰り際では、意識が正常になるのか、もう帰るのか、と言うので、いや、刺身と冷ややっこ、を買って、お昼を一緒に食べるから、と言うと、嬉しそうで顔が笑っている。小さな嘘をついて、自分は講義に行くのが、あの頃だった。自分も、遺伝なのか、父親の好きな、刺身と冷ややっこが、大好物で、思えば、好きな日本酒をもっと飲ませてやりたかった。あれは、アジサイの咲く今頃だったかもしれない。