パソコンの異文化

昨日は土曜日、曇り空で時折小雨も降った天気だったが、いつものように午前中は書斎で仕事をし、午後はスポーツジムに行った。1週間前に、突然にパソコンが壊れた。自分が愛用してきたLetsNoteで、青色のカバーも気に入って、モバイル用として書斎の机に置いていた。机には、主となるLavieのパソコンとモバイル用の2台を置いているが、これは便利である。例えば、オンラインで会議中であっても、モバイル用で資料を探したり、別の仕事、内職もできる。2台あれば、何かと便利なことは、誰も経験しているだろう。そのLetsNoteが壊れた、それは初めての経験だった、あり得ないという感覚で、もう出始めからのファンで、東工大の生協で最初に購入したと自慢していたほどで、それから何台目になったのだろうか、ショックだったが仕方がない、初期状態にも戻れないので、廃棄した。実は、4月に入ってから、クロムブックを購入していた。これは、GIGAスクール構想のために、市内の学校すべてがクロムブックを導入して、自分は教育センターのアドバイザーのような立場になったからである。始めの設定だけしたら置き場所もなく、忙しかったので放置していた。最初に触った時、違和感があった。マウスも使えないのは、自分には合わない、と、どこか気に食わない相手や相性が悪い部下のような気持があった。幸か不幸か、良き相棒だったLetsNoteが壊れて、机のスペースが空いている。そこに相性の悪いクロムブックを置くしかないので、昨日、設定や機能やらいろいろ触れてみたが、少し腹が立ってきた。Windowsに慣れた身には、どうもGoogleOSは馴染めない。何故だろうと、考えた。それは異文化だからだと気が付いた。パソコンは文化であり、毎日触っていると、その文化、それは設計思想に洗脳されている、と言っても良い。MacOSが好きな人も、同じだろう。理屈は分かったが、解決はできない。触っている内に、タッチペンの設定があって、そうか、これはパソコンではない、タブレットなのだ、と当たり前のことに気付いて、指で画面に触れてみたら自由に操作できる、これは便利だ、これなら小学1年生でも操作できる、と納得した。異文化に適応するには、その良さを知ることなのだ、と改めて教えてもらった。昨日は、良い勉強をした。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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