旧年度と新年度

昨日は、4月の初日で、もう新年度に入ったのは、なんとも早い。一昨日に、部屋の書類の片づけをして、昨日のゴミ収集に出した。毎年の書斎の大掃除は、3月末から4月初めである。年度の締めで掃除する方が、書類系はやりやすい、というか、12月は報告書作成のど真ん中だから処理できない。多くの人も、そうだろう。一度に書類や雑誌などを処分するのは疲れるので、少しずつ分けて行っているが、ゴミ処理も、燃えるごみと雑誌や本系では日にちが違うので、それに合わせている。昔は処理する時、少し眺めて、こんなことがあったか、よく働いたなど、少し感慨に浸ることもあったが、そんなことをしていると時間がなくなる。過ぎたことは、追わなくてよいと思いながら、あれほど丁寧に一字一句をチェックして、終わればゴミ箱か、と思うと、人の仕事は何だろうか、と疑問が起きる。昨日のお昼にNHK朝ドラを見たら、戦時中で国民すべてが戦っている最中に、お笑い劇場を続けていいのだろうか、と自問して、解散するシーンだった。どの仕事も、それが役立っている、社会で受け入れられている、と思えばこそ続けられるが、そうでなければ、仕事自身を止めるしかないのだ。自分の仕事も同じで、少し誇張して言えば、使命感があるから、それが子供の成長に役立つから、やがて日本の将来を支えてくれるから、という思いに支えられている。例え、1ヵ月ですぐにごみ箱に捨てられても、決して間違えのないように、誤字脱字がないように、論旨がおかしくならないように、丁寧に書類を作るのは、その思いがあるからだ。まして出版になると、多くの時間と労力をかけるが、それでも、年度末には、ゴミ箱に送られる運命になることもある。すべての仕事は同じだろう。朝ドラも一回見れば終わり、前回の朝ドラの俳優も、視聴者は興味を無くしている。ゴミ箱に捨てられることと同じかもしれない。歌手は2分間に全力を傾けるが、すぐに忘れられる。この世の中は、次々に新しく生まれ変わっているのだ。昨日は、早速、新年度のオンライン打ち合わせがあった。もう、新年度がスタートしている。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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