学校目線と教育目線

昨日は、夕方にオンラインセミナーがあって、自分は20時まで参加したので、夕食が遅くなった。通常は、19時から夕食で21時に就寝するので、その間がテレビ視聴時間となっている。若い人は、21時とはなんと早いのかと驚くだろう。オンラインセミナーの内容は、教育の研究と実践の成果だったが、よく努力して目標に向かっている、と感心することが多いが、それは学校目線とか教育目線からの印象である。今の日本の現状からすれば、もっと世の中からの目線や視点はないのか、と思うことがある。中学生や高校生が社会に出ていく時、何が役立つのか、何が生きる上での丈夫な杖になるのか、の実践を見たいと思う。この日の夕食が遅かったので、22時に就寝したのだが、その間、BSの番組を見た。実は、昨日が工事日で、光回線にインターネットだけでなく、テレビのBSチャンネルも見れるようになったからである。歌手の島倉千代子の生涯を描いていたが、よく知られているように、多くのヒット曲を世に送り出したと同時に、離婚や病気そして保証人による大借金を抱えて、人生の辛苦を味わったが、晩年はすべて解決して、自分の生き方を楽しんでいるように見受けられた。彼女の生きる上での支えとなる杖は何だったのか、歌を通して自分の存在価値を見つめたからなのか、誰かの支えがあったのか、わからない。学校教育は、その支えを提供したのだろうか。番組で、歌手の堀内孝雄は、それは母です、と言った。学校の役割は、その支えが基礎基本や課題解決の学習だと言っているが、そうなっているのだろうか、まさか道徳教育ではないだろう。むしろそれは学校以外の、家庭や社会や仕事を通して学ぶものかもしれない。それも、メンタルモデルの違いであろう。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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