雨の日のジョギング

昨日は、久しぶりに都内に会議と打ち合わせがあって出かけて、懸案事項が解決したので晴れ晴れとした気持ちになったが、仕事のことは止めておこう。都内も所沢も久しぶりの雨、時刻によっては大雨になった。帰宅してからすぐ、午後4時過ぎにジョギングをしようと思ったが、外を見ると大雨と強風のようで、どうかと思ったが、雨合羽を着て、自宅を出た。あまりに雨と風が強いので、引き返そうかと思ったが、いいか、このまま続けよう、と思いとどまった。どこか、後悔している自分がいるのだが、10分も走っていると慣れてきて、雨や風もいいものだ、周りの風景も違って見える、と余裕が出てくる。こんな光景はあまり見たことがない、西の方向に行ったが、誰もいない公園を左に見ながら国道に向かっていく、こんな日に、と思ったら、1人若者が短パンのランニング姿で、さっそうと走ってきて、すれ違った。年寄りと若者の2人くらいか、この雨の中を酔狂に、と思いながら、どうして自分はこの雨風の日にジョギングをするのだろう、と素朴な疑問が湧いてきた。習慣なのか、健康維持のためか、と思うが、もう一つの動機があるような気がした。冬の季節は晴天続きで、雨風の日はまれだった、だから、こんな日に走ってみたい、という素朴な気持ちがあった。どこか、子供の頃を思い出す。少年の心は、冒険したいのではないか、友達とどっかに行ってみようとか、怖いけれどもやってみようとか、海に飛び込んでみようとか、それはまだ年老いても残っていて、止めておいたら、という家内の声を振り切って出かけるのは、母親に心配をかける少年と同じかもしれない。走り始めは後悔しても、途中からは、それが爽快感に変わる。仕事や人生も同じかもしれない。一歩踏み出すことは、小さな冒険であるが、知らない世界を見ることができるかもしれない。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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