セミナーでの大失敗

昨日は土曜日だが、午後はオンラインセミナーで、目いっぱい時間を使った活動だった。自分は、始まりの挨拶と最後のパネル討論の司会役だった。高校の教科「情報」についてのセミナーで、有料であったが、多数の参加者があったということは、関心が高いせいだろう。昨今は、小中学校の1人1台端末のGIGAスクール構想、オンライン学習・授業、高校「情報」の大学入試教科、デジタル教科書、AIやIoT、デジタル庁など、文科省だけでなく、経産省、総務省、内閣府など、政治家も官僚も、コロナ対策と社会のデジタル化に振り回されている。昨日のパネル討論は、その課題と展望についての熱い議論であったが、自分は、大失敗をした。パネル討論の盛り上がりの最中に、突然、相手の声が聞こえなくなり、映像がフリーズした、いつもの癖で、相手のパソコンがおかしい、と相手に疑問を持ったのがいけない、これで1分は損した、これは自分のパソコンが原因だと気付き、zoomのウェビナーだが、いったん退室して、書斎の隣のパソコンを見たら、ネットが切れているようだ、と気付き、1階に降りて、念のために1階のパソコンを立ち上げて確認したが、なんと馬鹿なことをと思ったのは、スマホを見ればすぐに分かるのに、これで2分は損している、それでWi-Fiルータをリブートして、1階のパソコンの画面を見ていたら、ようやくネットにつながるアイコンが表示された。これで2分の時間が経過して、2階の書斎に戻って、もう一度セミナーに入室したら、パネリストが話している最中だった。お帰りなさい、という声に励まされ司会を続けたが、実は、これまでに経験したことのない活発なパネル討論になった。多くの質問がQ&Aボタンから投稿されて、さばききれない、その後の懇親会と称するおまけのセミナーも、大勢の人が参加して、パネリストから参加者の場に変わった。なるほど、失敗は失敗だけではない、8分の遅れが、自分の気持ちを引き締め、その気持ちがパネリストや参加者に伝わったのかもしれない。人の世の出来事は、失敗は失敗だけではないところに、救いがある。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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