公園までジョギングする

昨日は、午後に市内での用事と夕方にオンラインの打ち合わせのために、お昼にジョギングをした。日によって、およそ東方向と西方向を交互に入れ替えているが、昨日は東方向だった。市内にも、大きな公園と町内の小さな公園があるが、小さな公園も憩いの場になっている。親子連れで、と言っても、幼児とママ友のような関係が多く、気温は低いが冬の日差しがさんさんと、親子連れや木々に照っていて気持ちが良い。自分は、いつものように、速度はゆっくりだが休憩することなく走っているので、周囲の光景を見るともなく、見ている。昨日は、その公園を取り囲むようにジョギングをしていて、ふと幼児と目があったら、ニコッと笑ったので、こちらも笑い返したら、よちよち歩き出した。そのまま通り過ぎたが、あまりにも可愛いので、振り返ったらまだ見ていて、また笑ったので、こちらも笑い返した。何も屈託がなく、文字通り天使のような笑いである。さらに、その宝物のような笑い顔が気になって、かなり遠くに離れたが振り返ったら、まだ見ていて、またニッコリ笑ったので、思わず手を振ってそのまま走っていった。ママが、その傍にして話しかけたり一緒に手を振ったようだ。何か、幸せな光景を見たような気がした。この子は、男の子だと思うが、どのような人生を歩むのだろうか。今のままの幸せが続けば良いのだが、人の生き方は、そうではあるまい。学校に入り、部活は何を選ぶのか、勉強はどうか、進学はどうするのか、やがて就職して、仕事の厳しさと戦い人間関係に翻弄され、誰かを好きになって結婚して、子供が生まれ、その時、つまり今のママ友たちと小さい公園で過ごす時が、一番幸せなのかもしれない、と思い、そして定年を迎え、自分のように、ジョギングをして健康に気をつける年になるのか、など、とりとめのないことを思った。浅田次郎の、おもかげ、の小説を読んだからかもしれない、と思っていたら、家に着いた。いろいろあっても、今が幸せと感じることが大切かもしれない。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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