研究発表会に参加する

昨日は、教育研究団体の発表会にオンラインで参加した。良かった、というより、素晴らしかった、得るものが多かった。優れた発表には、どこか共鳴する。共鳴するから、優れた発表になるのか、その因果関係は明確でないが、たぶん、それは聴衆者の専門や興味に依存するのであろう。小中学校の先生方による実践発表に、きらりと光る内容が隠されていて、それに共鳴し、大学の研究者による新しい考え方に惹かれ、朝9時から夕方まで、オンラインで過ごした。対面だと、その後で発表者に声をかけることもできるが、オンラインではできないのが残念だが、気持ちは残る。教育系の研究会では、実践者も研究者も、同じセッションで発表する。昔は研究者の立場でしか、研究が見えなかったが、今は、実践の立場で見える、というよりも、見たいと努力している。特に、小学校の実践に光るものが多いので、そこから学びたい。このことは、このブログでも何回か書いているが、科学研究費をいただいているので、これからの数年間は、その研究をしたいと思っている。自分も、例えば出版や講演などもしているが、その不安は、本当に教育に役立っているのか、現場の声を聴いているのか、現場の課題を捉えているのか、独りよがりになっていないか、という自省である。その声は、いつも聞こえる。もし私に研究指導者がいるとすれば、その声は先生からのアドバイスであり、そこに近づきたい、という生徒のもがきである。昨日は、そのアドバイスの声を聞けた。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。