朝ドラのシーン

昨日は見落としたが、朝ドラなのか昼ドラなのか、NHKのエールが熱い。一昨日は、戦場で恩師の戦死に出会って、号泣するシーンが感動的で、不覚にも落涙してしまった。それほど心に迫るシーンで、恩師は、妻への手紙を古関裕而に託す。インパール作戦の失敗で、前線では大惨事になった。古関は音楽を武器にして兵士を勇気づけるが、兵士はその勇気で生きる力を持つのだが、現実は厳しく敵の襲来で多くの兵が戦死した。ドラマなので誇張もあり劇的にシーンを描いているが、実際も大敗北だったので、似たような戦況だったのであろう。絶望的な状況の中でも、楽器を演奏する、歌を歌う、それだけで生きる力が湧いてくるのは、真実だろう。それでも、恩師のどこか死を覚悟したような気持ちと平静な態度が、見る人の心を締め付ける。精一杯努力し、生きる勇気をもらっても、現実の死から逃れることができないと悟った時の覚悟とは、そのような静かなものなのだろう。東京の大本営の机上で練った作戦と戦場の間のギャップがいかに大きいことか、それを、教育理念と実践と置き換えれば、教育研究でも言えるかもしれないと思って、忸怩たる思いがした。しかし、それ以降、日本は戦争はなく平和である。いろんなことがあっても、食事ができ、寝床があり、住む家があり、ということは何と幸せで贅沢なことか、ただ感謝しかない。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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